実家を相続したものの維持管理が大変だからと売却するべきかどうか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ただ、売却すれば維持管理から解放されると分かっていても、思い出のつまった大切な実家を手放すのはさびしいものです。

ここでは、思い出のつまった実家を手放すことなく、コインパーキング用地として企業などに貸し出し、会社員のまま副収入を得るプランをご案内しています。

もちろん、用地貸しではなくコインパーキングオーナーとして事業をはじめることもできますが。。。

おすすめしていません。

コインパーキング事業の現状は?

コイン式駐車場は、2007年から2020年までの13年間で箇所数は約2.8倍に(35,200箇所→99,620箇所)、車室数は約2.3倍に(690,000車室→1,609,500車室)とそれぞれ増加しています。ただし、2020年以降はコロナの影響で低迷しています。

(参照:一般社団法人日本パーキングビジネス協会

コインパーキングの種類と特徴とは

コインパーキングの管理方式は大きく3つに分類されます。

1)フラップ方式(ロック方式)

2)ゲート方式

3)ロックレス方式

それぞれの特長を簡単にまとめると以下のとおりとなります。

1)フラップ方式(ロック方式)

街でよく見かけるもっとも一般的な方式です。駐車スペースに車を停めるとフラップが上がり、精算するとフラップが下がり出庫できます。どちらかといえば狭い土地向けです。

2)ゲート方式

大きめの敷地に採用されるケースが多い方式です。駐車場内に入るときに駐車券を受け取り、出庫時に駐車券を精算機に入れて精算します。駐車台数分のフラップを設置する必要がなく、入口と出口にゲートがあるだけでよく、敷地が広ければ広いほどコストパフォーマンスが高くなります。

3)ロックレス式

出庫できないようにフラップでロックしてしまうのではなく、監視カメラで車両ナンバーを読み取り、入出庫時間を管理する方式です。もちろん不正駐車があった場合は、車両ナンバーから車の所有者がわかります。

コインパーキングといっても硬貨や紙幣での精算だけではなく、クレジットカードや電子マネーでも精算可能。

ビジネス街などでは法人向けに後払いサービスを行なっている事業者も存在します。

実家の空き家でコインパーキング経営をする場合のメリット・デメリット

おすすめはしていませんが、自分でコインパーキングを経営する場合のメリットとデメリットについて整理しておきましょう。

メリットとは

1.収益性が高い:

空き地を利用してコインパーキングを経営することで、比較的少ない投資で高い収益を得ることができます。特に、都市部や商業地域など需要が高い場所であれば、より高い利益が期待できます。


2.管理が容易:

コインパーキングは比較的単純なビジネスモデルであり、管理も比較的容易です。駐車場の運営に必要な設備や人員も少なく、特にオンライン決済が導入された場合は自動化が進み、より効率的に管理できます。

3.長期的な需要が見込める:

駐車場は、車社会が進む現代において必要不可欠なインフラです。そのため、長期的な需要が見込まれるビジネスモデルであり、適切な場所であれば需要不足の心配はあまりありません。

4.資産価値の向上:

コインパーキングを経営することで、空き地の資産価値を向上させることができます。駐車場を備えた土地は、駐車場がない土地よりも高い評価を受けることがあるため、将来的な売却や賃貸においても有利に働く可能性があります。


5.リスクの分散:

不動産投資においては、空室リスクや不動産価格の変動などのリスクがありますが、コインパーキング経営はそのリスクを分散することができます。多くの場合、空地の賃貸や販売が難しい場合でも、駐車場の需要があるため、リスクを最小限に抑えることができます。

デメリットとは

1.土地利用制限:

一部の地域では、土地利用制限がある場合があります。例えば、住宅街や公園などでは駐車場の設置が制限されていることがあります。そのため、事前に地元自治体の条例や規制を調査しておくことが重要です。

2.競合が激化する場合がある:

特に都市部や商業地域など需要が高い場所では、同じようなビジネスを展開する競合が多く存在することがあります。そのため、需要と供給のバランスを考慮した上で、競争力のある価格設定やサービスの提供が必要となります。

3.駐車場の管理にかかる費用:

駐車場の運営には、警備や清掃、定期的なメンテナンスなど、さまざまなコストがかかります。また、運営に必要な設備やシステムの導入費用も大きく、初期投資額が高くなることがあります。

4.天候に左右される:

駐車場の収益は、天候に大きく左右されることがあります。特に屋外の駐車場では、雨や雪などの悪天候により需要が減少することがあります。そのため、需要の高い場所であっても、天候によるリスクを考慮する必要があります。

5.運営のトラブル:

駐車場の利用者とのトラブルや紛争が発生することがあります。例えば、駐車場の利用時間の違いや駐車場の状態による車両の損傷などが挙げられます。そのため、適切な運営システムや法的な手続きを整備することが重要です。

以上が、実家の空き家でコインパーキング経営をする場合のメリットとデメリットの一部です。

あたりまえのことですが、事前に十分な調査や分析を行い、リスクやコストを適切に評価することが必要です。

コインパーキング事業者が求める用地の条件(例)とは

事業者によって求める用地条件が違いますので、一例です。

・近くに目的地となるスポットがある

・近くに競合のコインパーキングあり、いつも満車になっている

・幹線道路に面している

・角地

・前に障害物がない

などなど

条件のいい用地は簡単にみつからない

コインパーキング用地で収益をあげるためには「立地」ほど重要な要素はありません。

さまざまな事業主が、不動産会社や地主などを足しげくまわり、立地条件のいい用地を必死に探していますが簡単には見つかりません。

業者間の競争も激しいので、条件のいい用地にはだいたい先約があ​るものです​。

仮に条件に合った用地が見つかったとしても、交渉がスムーズに進むとはかぎりません。

交渉するべき不動産の所有者がわからないこともあります。法務局で手数料を支払い登記簿謄本(登記事項証明書)を取得して調べる必要があり手間と時間がかかります。

コインパーキング事業者に問い合わせてみよう!

事業者にとって、地主からの用地持ち込み提案はありがたいものです。

どこのコインパーキング事業者も用地を探していますので、相続した実家がコインパーキング用地として活用できるかもしれません。

問い合わせる事業者はWEB上で簡単に検索することができますので、大切な実家が活用可能かどうかプロ視点で判断してもらいましょう!

コインパーキング用地として適さなかったときは

残念ながら、大切な実家がコインパーキング用地に適さなかったとしてもあきらめないでください。他の商業施設用地やトランクルーム用地、太陽光発電用地などであれば貸し出せるかもしれません。

土地活用のプロが最適なプランを提案してくれるサービスを活用する方法もあります。

なるべく手間を掛けずに最適な活用方法を探したい方にはありがたいサービスです。

問い合わせは無料ですのでお気軽にどうぞ!